空間ナビゲーション能力(wayfinding)の性差
空間ナビゲーション能力(wayfinding)の性差を調べた2019年の研究
ロンドン(イギリス)とパリ(フランス)どちらの都市でも、バーチャル環境でも現実世界でも男性の方が(女性よりも)優れたパフォーマンスを発揮した
研究者が調査している性差は非常に多様ですが、例えばどのような性差が見られるのでしょうか?
進化心理学の分野でよく取り上げられる認知能力の性差としては空間ナビゲーションに関するものがあります。
空間ナビゲーション能力(wayfinding)の性差を調べた2019年の研究では、ロンドン(イギリス)とパリ(フランス)どちらの都市でも、バーチャル環境でも現実世界でも男性の方が(女性よりも)優れたパフォーマンスを発揮したことがわかりました。
男女の狩猟採集時代の適応の差からこういった能力の性差が説明されることがよくありますが、実際はどうなのでしょうか。
男性と女性にある能力で差が見られた時、その差がどのような起源を持つのかということを解き明かすのは非常に難しいものです(だからこそ、やりがいがあるのかもしれないですが)。
参考文献:
Coutrot, A., Schmidt, S., Coutrot, L., Pittman, J., Hong, L., Wiener, J. M., ... & Spiers, H. J. (2019). Virtual navigation tested on a mobile app is predictive of real-world wayfinding navigation performance. PloS one, 14(3), e0213272.
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