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優先される友達

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年9月17日
  • 読了時間: 1分

友達を助けるか?見知らぬ人を助けるか?


3歳児は友達を優先的に助ける

友達と見知らぬ人、2人が同時に困っていたら、どちらを優先的に助けますか?


多くの人の答えはきっと一致するでしょう。


もちろん、友達を助けるはずです。


しかし、なぜ見知らぬ人よりも友達が優先的に助けられるのでしょうか?


2019年の研究から、3歳児も友達を優先的に助けることがわかっています。


実は、助けるという行為はお返しを期待しているわけです。


つまり、「今は助けてあげるから、今度困っていたら助けてね」ということです。


そう考えると、何度も出会う友達の方を会ったこともない他人より優先するというのが理解できます。


環境の影響が少ない子どもが友達を優先して助けるということは、助けるという行為が単に利他的な行動ではないこと、さらには進化のメカニズムとして遺伝子に組み込まれている可能性を示唆しています。


参考文献:


Engelmann, J. M., Haux, L. M., & Herrmann, E. (2019). Helping in young children and chimpanzees shows partiality towards friends. Evolution and Human Behavior, 40(3), 292-300. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2019.01.003

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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