お金、社会的排斥、身体的苦痛
お金、社会的排斥、身体的苦痛の関係を調べた研究
対人拒絶や身体的苦痛によってお金に対する欲求が増加
お金を扱うこと(紙を扱うことと比較して)は社会的排斥に対する苦痛を減少させ、身体的苦痛を減少させた
お金を使ったことを思い出すと社会的苦痛と身体的苦痛が高まった
日々汗を流しながら私たちは働いているわけですが、お金で何ができるのでしょうか?
もちろん、毎日のご飯を買うこともできますし、好きな洋服を買うこともできます。
昔の人が夢見た宇宙でさえ、今では莫大なお金をかければ行けるようになりました。
しかし、お金の意外な“力”について知っている方は少ないと思われます。
お金、社会的排斥、身体的苦痛の関係を調べた2009年の研究を見てみましょう。
この研究では、対人拒絶や身体的苦痛によってお金に対する欲求が増加することがわかりました。
また、お金を扱うこと(紙を扱うことと比較して)は社会的排斥に対する苦痛を減少させ、身体的苦痛を減少させることを明らかになりました。
一方で、お金を使ったことを思い出すと社会的苦痛と身体的苦痛が高まるということも明らかになりました。
まさに「お金の力は偉大なり」ということでしょうか。
貯めれば増え、使えば減るという点では不安定な力なのかもしれませんね。
参考文献:
Zhou, X., Vohs, K. D., & Baumeister, R. F. (2009). The symbolic power of money: Reminders of money alter social distress and physical pain. Psychological Science, 20(6), 700-706.
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