top of page

食べ残しを食べる

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年9月23日
  • 読了時間: 1分

初期人類の生存戦略


ライオンなどの大型の捕食者が食べた骨の95%には肉が残っている
50%以上の骨には大量の肉が残っている

ホモ・サピエンス以前の初期人類(ホモ・ハビリスなど)は現代人とは異なる食生活を送っていました。


初期人類が狩りをする前には、肉を手に入れる方法はもっぱら他の捕食者の食べ残しを食べることでした。


私たちの祖先は、ハイエナのような存在だったのです。


これを支持するような研究が2015年に発表されました。


実は、いかに食べ残しといえども、ライオンなどの大型の捕食者が食べた骨の95%には肉がまだ残っているのです。


さらに、50%以上の骨には大量の肉が残っていることも判明しました。


つまり、狩りではなく、ハイエナのように食べ残しに群がるだけでも十分に肉を手に入れることが出来た可能性があるというわけです。


参考文献:


Pobiner, B. L. (2015). New actualistic data on the ecology and energetics of hominin scavenging opportunities. Journal of Human Evolution, 80, 1–16. https://doi.org/10.1016/j.jhevol.2014.06.020

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page