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何度も飲むと...?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年2月12日
  • 読了時間: 1分

試飲回数と好みの変化


男子大学生にトロピカルフルーツジュースを20回、10回、5回、0回と試飲してもらい、味に対する好感度を評価した実験
試飲回数が多いほど好感度が高くなることが判明

皆さんは初めてビールを飲んだ時の味を覚えていますか?


苦くてまずいと思った方はいないでしょうか?


他の飲み物でもそうですが、最初に美味しくないと思った飲み物が何度も飲んでいくうちに美味しくなっていったということはないでしょうか?


これを実際に確かめた1982年の男子大学生にトロピカルフルーツジュースを20回、10回、5回、0回と試飲してもらい、味に対する好感度を評価した実験をご紹介します。


この実験では、試飲回数が多いほど好感度が高くなることが判明しました。


やはり、初めて飲んだ飲み物より、何度も飲んだ飲み物の方が美味しいと感じるようです。


この現象を理解する為には、過去に何度も摂取した食品は新しい食品に比べて毒などの有害物質が含まれている可能性が低いということを考えると良いと思います。


「同じ飲み物に同じ評価を下せない」ことは非合理的なのではなく、生存という観点では非常に合理的な認知システムなのです。


参考文献:


Pliner, P. (1982). The effects of mere exposure on liking for edible substances. Appetite, 3(3), 283-290.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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