感性満腹感とバラエティ豊かな食べ物
感性満腹感:ある特定の食品を食べるとその味が薄れていくが、他の食品の味は比較的変わらない
1981年の研究では、4種類の具材が入ったサンドイッチは1種類の具材しか入っていないサンドイッチに比べて多く食べられた
皆さんは好きな食べ物を何度も連続して食べた結果、同じ味に飽きてしまったという経験はありますか?
実は、これには進化の歴史によって形作られた私たちヒトの食品摂取の特徴が関連しています。
1981年の研究では、4種類の具材が入ったサンドイッチは1種類の具材しか入っていないサンドイッチに比べて多く食べられることがわかりました。
この実験結果は、ある特定の食品を食べるとその味が薄れていくが、他の食品の味は比較的変わらないという感性満腹感(Sensory-specific satiety)を表す格好の例です。
私たちには偏った栄養素の偏った摂取を防ぐ為に、複数の食品を食べるような仕組みが備わっているのです。
参考文献:
Rolls, B. J., Rowe, E. A., Rolls, E. T., Kingston, B., Megson, A., & Gunary, R. (1981). Variety in a meal enhances food intake in man. Physiology & behavior, 26(2), 215-221.
Rolls, B. J., Rolls, E. T., Rowe, E. A., & Sweeney, K. (1981). Sensory specific satiety in man. Physiology & behavior, 27(1), 137-142.
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