男性の食生活への貢献と合計特殊出生率
男性の食生活への貢献と合計特殊出生率の関係を調べた研究
男性の食生活への貢献度が高い社会では合計特殊出生率が高いことが判明
近年では男性が女性を“養う”という言い方は憚られるようになりましたが、男性が食生活へ貢献することがどのような効果をもたらすのか考えてみましょう。
まずは、食生活の全てもしくはほぼ全てを採食(Foraging)に頼っている社会での男性の食生活への貢献と合計特殊出生率の関係を調べた2001年の研究をご紹介します。
この調査によると、男性の食生活への貢献度が高い社会では合計特殊出生率が高いことが判明しました。
つまり、女性が子どもを妊娠・出産には男性側の協力が必要(少なくとも、あるに越したことはない)ということを表しています。
男性は確かに出産を代わってあげられないかもしれませんが、進化の観点からは男性が女性に食料を供給することが子どもを多く産む為には重要ということがわかる研究です。
参考文献:
Marlowe, F. (2001). Male contribution to diet and female reproductive success among foragers. Current Anthropology, 42(5), 755-759.
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