スポットライト効果
スポットライト効果:人は自分の行動や外見が他人に注目される度合いを過大評価する
おかしなTシャツを着せられた参加者はそのTシャツが他人に目立つ可能性を過大評価
自分のポジティブな発言とネガティブな発言が他の参加者にとってどれだけ目立つかを過大評価
スポットライト効果とは「人は自分の行動や外見が他人に注目される度合いを過大評価する」という意味ですが、皆さんは自分が他人に注目されているなと感じたことはありますか?
2000年の研究は、私たちが他人に注目されていると考えていても実際にはそこまで注目されていない可能性を示唆しています。
この実験では、おかしなTシャツを着せられた参加者はそのTシャツが他人に目立つ可能性を過大評価することがわかりました。
また、続く実験では自分のポジティブな発言とネガティブな発言が他の参加者にとってどれだけ目立つかを過大評価しました。
髪を切った日に、「おかしいと思われるから学校に行きたくない」と感じたり、新しい服を着て職場へ行く時に、「もしかすると注目されるかもしれない」と考えることもあると思いますが、これらの実験結果が明らかにしたスポットライト効果によれば、それは勘違いかもしれません。
参考文献:
Gilovich, T., Medvec, V. H., & Savitsky, K. (2000). The spotlight effect in social judgment: an egocentric bias in estimates of the salience of one's own actions and appearance. Journal of personality and social psychology, 78(2), 211.