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鼻の形はなぜ違う?

鼻の形と気候への適応


鼻の形の違いが気候への適応である可能性を検討した2017年の研究
鼻(鼻腔)の重要な機能は空気の調節(温めたり湿らせたり)
暖かく湿った気候の人々は広い鼻を、冷たく乾燥した気候の人々は狭い鼻を持つ傾向にある

皆さんの鼻はどんな形をしていますか?


なんとなく、欧米の人はすらっとした鼻を持っていて、私たちのようなアジア人は平べったい鼻を持っていると感じる方はいないでしょうか?


中には、自分の鼻の形がなんとなく気に入らないという方もいるかもしれません。


今回は、鼻の形の違いが気候への適応である可能性を検討した2017年の研究を見てみましょう。


そもそも、鼻にはどのような機能があるのでしょうか?


鼻は外から取り込んだ空気を体内に取り込む為の主要な通路です。


匂いを嗅ぐ為に私たちは鼻を使いますが、鼻(鼻腔)には別の重要な機能があります。


それは、空気の調節(温めたり湿らせたり)をするという機能です。


冷たい空気や乾燥した空気が外から入る時には狭い鼻腔を通ることで空気が温められたり、鼻の中の粘液によって空気が湿り気を帯びます。


つまり、狭い鼻(鼻腔)は寒い地域や乾燥した地域で役立つ可能性がある(より有利な形質)というわけです。


実際、2017年の研究でも暖かく湿った気候の人々は広い鼻を、冷たく乾燥した気候の人々は狭い鼻を持つ傾向にあるということがわかりました。


私たちの体は環境への適応にあふれており、鼻も気候への適応の可能性があるということがわかる研究です。


参考文献:


Zaidi, A. A., Mattern, B. C., Claes, P., McEcoy, B., Hughes, C., & Shriver, M. D. (2017). Investigating the case of human nose shape and climate adaptation. PLoS genetics, 13(3), e1006616.


Negus, V. E. (1954). Introduction to the Comparative Anatomy of the Nose and Paranasal Sinuses: Hunterian Lecture delivered at the Royal College of Surgeons of England on 20th May 1954. Annals of the Royal College of Surgeons of England, 15(3), 141.

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