top of page

胎児は聞いている!?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年10月7日
  • 読了時間: 2分

出産前から始まる学習


新生児は馴染みのある言語と馴染みのない言語に対して異なる脳の反応を示す
新生児は母親が出産前の6週間に繰り返し読み聞かせた文章を好んだ

新生児は可愛く抱きしめたくなる存在です。


初めて見る世界に興味津々という様子が伺えますが、新生児は生まれた後に環境に対して学習を始めるのでしょうか?


近年の研究では、胎児は母親のお腹の中にいる段階からすでに学習していることがわかっています。


ある研究では、新生児は馴染みのある言語と馴染みのない言語に対して異なる脳の反応を示すことが指摘されました。


さらに、新生児は母親が出産前の6週間に繰り返し読み聞かせた文章を好んだことを示す研究も存在します。


つまり、生まれたばかりの赤ちゃんというのはなにも学習をしたことがないわけではなく、ある程度の好みなどは既に学習済みというわけです。


環境の中で学習が発生するとするのなら、母親を通して胎児は環境に接しているので、胎児の段階で学習をしていても不思議ではないのかもしれません。


参考文献:


DeCasper, A. J., & Spence, M. J. (1986). Prenatal maternal speech influences newborns' perception of speech sounds. Infant Behavior & Development, 9(2), 133–150. https://doi.org/10.1016/0163-6383(86)90025-1


May, L., Byers-Heinlein, K., Gervain, J., & Werker, J. F. (2011). Language and the newborn brain: does prenatal language experience shape the neonate neural response to speech?. Frontiers in psychology, 2, 222. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2011.00222

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page