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支配者も大変?

ヒエラルキーとストレス


地位の高い人も低い人もストレスを最も抱えるような状況が存在する
従属的な個人は資源が明らかに不足している場合などに、支配的な個人は地位の維持のコストがかかりすぎる場合などにストレスを多く感じる

たまにテレビで特集されるような大金持ちの生活は、庶民なら誰もが一度は経験してみたいと思うような贅沢なものです。


高級車を何台も買い集め、自家用フェリーや自家用ジェット機でどこへでも好きな時に好きなだけ出かけられるような人生とはまさに夢のまた夢というものでしょう。


多くの人はお金を稼ぎ、高い地位につき、誰もが憧れるような生活をしたいと思いますが、高い地位につく人とは幸せなのでしょうか?


ある研究では、さまざまな動物を比較して、ヒエラルキーとストレスに関して興味深い考察をしています。


その研究によると、地位の高い人も低い人もストレスを最も抱えるような状況が存在し、従属的な個人は資源が明らかに不足している場合などに、支配的な個人は地位の維持のコストがかかりすぎる場合などにストレスを多く感じるようです。


例を出しながら考えてみましょう。


地位の低い人が損をするような状況(貧困によって教育を受けられないなど)では地位の低い人の方が地位の高い人(裕福なので、教育を受けられるなど)よりもストレスを多く抱えるでしょう。


しかし、支配があまり安定的でないような状況(政治的に不安定な状態など)では地位の高い人は自らの地位を守る為にあれやこれやと様々な手段を講じなければなりません。


このような状況では、ストレスをより抱えるのは地位の高い人ということになります。


つまり、支配する側と支配される側のどちらがより多くのストレスを抱えるかというのは状況の要因がとても大きいわけです。


傍若無人に振舞う支配層も気苦労がないわけではないということは覚えておいた方が良いのかもしれません。


参考文献:


Sapolsky R. M. (2005). The influence of social hierarchy on primate health. Science (New York, N.Y.), 308(5722), 648–652. https://doi.org/10.1126/science.1106477

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