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長距離移動するから...?

移動距離の違いと記憶力の関係


渡りをするかどうかと記憶力の関係を調べた研究
長距離移動をする渡り鳥は特定の餌場の記憶を少なくとも12ヵ月間保持しているが、近縁の非渡り鳥はそのような餌場を2週間しか記憶していないことが判明

皆さんは渡り鳥と非渡り鳥ではどのように認知能力が異なると思いますか?


例えば、記憶力が高いのはどちらの種類の鳥でしょうか?


渡りをするかどうかと記憶力の関係を調べた2003年の研究を見てみましょう。


この研究によると、長距離移動をする渡り鳥は特定の餌場の記憶を少なくとも12ヵ月間保持しているが、近縁の非渡り鳥はそのような餌場を2週間しか記憶していないことが判明しました。


これは、長距離移動をする渡り鳥は、餌場を覚えておくことが長い移動を終えた後に役立つことを示唆している一方、渡りをしない鳥では継続的にそれらの餌場に関する記憶がアップデート可能な為に記憶力がそれほど持続しないことを示唆しています。


「渡り鳥は記憶力が高い」、意外でしたか?それとも直感と合っていましたか?


参考文献:


Mettke-Hofmann, C., & Gwinner, E. (2003). Long-term memory for a life on the move. Proceedings of the National Academy of Sciences, 100(10), 5863-5866.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

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