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お金持ちから貧しい人へ

富の再分配


社会経済的地位が高い人は富の再分配に反対
社会経済的地位が低い人は富の再分配に賛成

近年、進みすぎた資本主義を抑制する手段として富の再分配という言葉が頻繁に聞こえるようになりました。


例えば、高所得者に対してさらに多くの税金を課すことにより、一部の人が持つ富を多くの人が享受できるようにすることを指します。


簡単に言えば、お金持ちから貧しい人へお金が渡るようにしようということです。


さて、この富の再分配に賛成している人、反対している人は誰なのでしょうか?


進化心理学の観点からは、個人は自己の利益を最大化させようとする存在だということがわかっています。


そう考えると、富の再分配は富裕層にとって不利な政策と言えます。


2018年の研究からも、社会経済的地位が高い人は富の再分配に反対する傾向があるということが判明しました。


ちなみに、社会経済的地位とは社会的地位と経済的地位のことを指します。


つまり、お金持ちも貧しい人も自己の利益をより多く確保する為に、富の再分配に賛成したり、反対したりするということでしょう。


参考文献:


Hansung Kim & Yushin Lee(2018)Socioeconomic status, perceived inequality of opportunity, and attitudes toward redistribution,The Social Science Journal,55:3,300-312,DOI: 10.1016/j.soscij.2018.01.008

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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