反芻と憂鬱の関係と性差
79人の被験者が30日間連続して自分の気分とそれに対する反応を記録した1993年の研究
女性は男性よりも反芻的な反応スタイルをとる傾向があり、その結果抑うつが深刻になり、長引くことが判明
私たち人間は一生の間に途方もない時間を悩んで過ごします。
しかし、その時間には個人差があり、ある人は長い間悩み、別の人はあまり悩みません。
では、男性と女性を考えてみると、どちらの方が悩みやすいのでしょうか?
79人の被験者が30日間連続して自分の気分とそれに対する反応を記録した1993年の研究によると、最初の気分の重さを考慮しても、反芻的な反応が多いほど憂鬱な気分の期間が長くなることが示唆されました。
また、女性は男性よりも反芻的な反応スタイルをとる傾向があることがわかりました(結果として女性は抑うつが深刻になり、長引く)。
もし、反芻を将来の問題解決の為の繰り返される思考と考えるのであれば、男性よりも女性の方がリスク回避的であることなどと合わせて説明できるのかもしれません。
参考文献:
Nolen-Hoeksema, S., Morrow, J., & Fredrickson, B. L. (1993). Response styles and the duration of episodes of depressed mood. Journal of abnormal psychology, 102(1), 20.