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性的な広告を女性が(そこまで)嫌わない場合

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2024年1月14日
  • 読了時間: 2分

男性からのコミットメントと性的な広告に対する女性の態度


4つの実験からコミットメントと性的な広告に対する女性の態度を検討した2009年の研究
男性からのコミットメントの手がかりがある場合(例:男性から女性への贈り物として商品が位置づけられる場合)性的な広告に対する女性の自発的な嫌悪感は緩和された

多かれ少なかれ、進化心理学的な観点の目的はある心理や行動の機能を探すことにあります。


お腹が空くのは、食べ物を手に入れる為、喉が乾くのは、水を手に入れる為。というふうな感じです。


4つの実験からコミットメントと性的な広告に対する女性の態度を検討した2009年の研究を見てみましょう。


この研究では、性的な広告に対する女性の否定的な態度は、男性からのコミットメントの手がかりによって緩和されるのではないかということを検討しています。


結果を簡単にまとめると、男性からのコミットメントの手がかりがある場合(例:男性から女性への贈り物として商品が位置づけられる場合)性的な広告に対する女性の自発的な嫌悪感は緩和されることがわかりました。


つまり、女性が性的な広告を(男性よりも)嫌っているのは、性的な広告が「セックス」を(女性が求める)コミットメントを必要としないカジュアルなものに変えてしまうからということがこの研究からは示唆されるわけです。


参考文献:


Dahl, D. W., Sengupta, J., & Vohs, K. D. (2009). Sex in advertising: Gender differences and the role of relationship commitment. Journal of Consumer Research, 36(2), 215-231.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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