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サルも友情を確かめる?

ノドジロオマキザルの儀式


真の友達(困った時に助けてくれる)と偽の友達(困った時に助けてくれない)を見分けることは大切
ノドジロオマキザルは相手の指を自分の目に突っ込ませる
一歩間違えると危険な行動をとることによって、一種の「友情テスト」を行っている可能性がある

「本当の友達」皆さんどうやって見分けてますか?


私たちにとっては真の友達とそうでない友達を見分けることは大切なことです。


真の友達は困った時に助けてくれますが、偽の友達は困った時には助けてくれず、もしかすると裏切ってくるかもしれません。


現代ではそこまで真の友達を探すことは必要ないかもしれませんが、祖先の環境ではそうはいかなかったはずです。


例えば、獲物に襲われている時など、現代より危険が多かった祖先の環境では、困った時(命の危険にさらされている時)に一緒になって戦ってくれるような人をそばに置いておく方が良いはずです。


つまり、真の友達探しとは祖先の環境では生存率に大きく関係してきた可能性があるのです。


私たちの祖先は真の友達を探し求める存在だったということをノドジロオマキザルの研究は示してくれます。


ノドジロオマキザルは相手の指を自分の目に突っ込ませるという非常に危険な行動をとります。


これは、一歩間違えると大怪我に繋がることから、一種の「友情テスト」だと考えられています。


つまり、本当に信頼できる相手でなければ許さないような行動をとることによって、真の友情を確かめ合っているというわけです。


参考文献:


Perry S. (2011). Social traditions and social learning in capuchin monkeys (Cebus). Philosophical transactions of the Royal Society of London. Series B, Biological sciences, 366(1567), 988–996. https://doi.org/10.1098/rstb.2010.0317

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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