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地球温暖化を信じるかどうか

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年2月24日
  • 読了時間: 2分

ある日の気温と地球温暖化の関係


The local warming effect:その日がいつもより暖かいと感じると、地球温暖化への確信や懸念が高まる
関連性は低いが入手可能な情報(ある日の気温)を、より関連するが入手しにくい情報(地球規模の気候変動パターン)の代わりに使用するというヒトの認知的な特徴を示唆

皆さんは地球温暖化がどれだけ深刻化していると思いますか?


その回答をする前に、The local warming effectというものを考えてみましょう。


The local warming effectとは「その日がいつもより暖かいと感じると、地球温暖化への確信や懸念が高まる」という効果です。


なぜ、私たちは地球温暖化について考える際に、その日の気温というあやふやなものに影響を受けてしまうのでしょうか?


それは、関連性は低いが入手可能な情報(ある日の気温)を、より関連があるが入手しにくい情報(地球規模の気候変動パターン)の代わりとして使用するというヒトの認知的な特徴があるからです。


私たちは何らかの判断をする際に、出来るだけ利用可能な情報を用いようとしますが、地球温暖化のような、その場で得られる情報がほとんど無い際には、似たような情報(当日の気温)を利用してしまうというわけです。


参考文献:


Zaval, L., Keenan, E., Johnson, E. et al. How warm days increase belief in global warming. Nature Clim Change4, 143–147 (2014). https://doi.org/10.1038/nclimate2093


Druckman, J. N., & Shafranek, R. M. (2017). The conditional nature of the local warming effect. Weather, Climate, and Society, 9(1), 15-26.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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