集団の互恵性
経済ゲームにおいて、個人間での協力関係はグループ間での協力関係に発展する
自分の集団の誰かがあるグループのメンバーに協力していると、そのグループの他のメンバーに対しても協力しやすい
ささいな友人同士の喧嘩が、他の友人たちを巻き込み大きな喧嘩へと発展していく。
そんな話よくありませんか?
一昔前だと、暴走族の乱闘などがイメージしやすいと思います。
もしかすると、私たちは誰かが何かすると(良いことも悪いことも)、その個人が所属するグループにも関連付けて考えるのかもしれません。
ある研究によると、経済ゲームにおいて、個人間での協力関係はグループ間での協力関係に発展するということがわかりました。
つまり、自分の集団の誰かがあるグループのメンバーに協力していると、そのグループの他のメンバーに対しても協力しやすい。
グループ間での協力と言うのは、個人間での協力があるからこそ成り立つというわけです。
参考文献:
Hugh-Jones, D., Ron, I., & Zultan, R. (2019). Humans reciprocate by discriminating against group peers. Evolution and Human Behavior, 40(1), 90-95. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2018.08.005