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アカゲザルのギャンブル

アカゲザルも確率を理解するのか?


アカゲザルは確率を理解する
あるイベント(敵が襲ってくるなど)の発生率を理解することはヒトだけに備わっている能力ではないということ

小学生から中学生、算数から数学へと変わる大きな転換点で多くの人を数学嫌いへと落とし込む分野の一つが「確率」なのではないでしょうか?


私たちは「確率」と聞くと、なんだか高尚な学問のように感じますが、実はヒト以外の種も確率を理解できるということが近年の研究ではわかってきています。


例えば、アカゲザルは抽選機から出てくる確率が高い果物と低い果物では異なる反応を見せることから、ある程度確率についての理解があるとされています。


もちろん、ヒト以外の動物が数学を駆使してあるイベントの正確な確率を弾き出すわけではないのですが、完璧に正しくなくてもある程度の知識はあるのかもしれません。


例えば、あるイベント(敵が襲ってくるなど)の発生率を理解することがヒトだけに特有の能力であれば、他の種はランダムに捕食されることになります。


しかし、完璧でないにしても、ある程度の精度で確率を理解しているからこそ、多くの生物は生き延びてきたのではないでしょうか?


参考文献:


Petrillo, F. D., & Rosati, A. G. (2019). Rhesus macaques use probabilities to predict future events. Evolution and Human Behavior, 40(5), 436-446. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2019.05.006

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