顔認識と外向性 vs. 内向性
顔認識能力と外向性の関連を調べた2010年の研究
外向的な人は内向的な人よりも顔認識能力が優れていた
花画像の認識では有意差は見られなかった
大勢が集まるようなパーティは苦手という方はいませんか?
この人は会ったことがあるのかないのか、なかなか思い出せなくて苦しんだという経験をしたことがある方はいないでしょうか?
さて、多くの人に会う可能性が高いような、外向的な人はどのようにしてこの問題を解決しているのでしょうか?
顔認識能力と外向性の関連を調べた2010年の研究を見てみましょう。
この研究では、参加者はまず外向性の測定を行い、別日に認識タスクを行いました。
認識タスクは参加者が顔と花の画像を既に見たものかどうか判断するというものでした。
その結果、外向的な人は内向的な人よりも顔認識能力が優れていたことがわかりました。
また、花画像の認識では有意差は見られませんでした(花画像で有意差がないことは、外向的な人が単に記憶力が良いというわけではないことを意味しているので重要です)。
これらを踏まえると、外向的な人が外向的に振る舞う、振る舞えるのは内向的な人に比べて社会的な刺激(顔)を処理する能力が高いからだと言えます。
参考文献:
Li, J., Tian, M., Fang, H., Xu, M., Li, H., & Liu, J. (2010). Extraversion predicts individual differences in face recognition. Communicative & integrative biology, 3(4), 295-298.
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