親のリスク回避
親の役割が顕著な場合、親はリスクを過大に知覚し、リスクを回避する傾向があり、見知らぬ人を信頼しにくいことが判明
様々な危険から子どもを守る為には、リスク認知の高まり、リスク回避的な意思決定、見知らぬ人への不信感などの傾向は親にとって重要ということ
現代の日本では生まれた子どもが一人で大人になることはほとんどないかと思います。
そもそも、赤ちゃんの段階では他者の助けなしには生きられませんし、小学校に入学する年齢になっても、世の中に蔓延る危険から身を守ることは難しいでしょう。
そう、私たちは誰かの助けなしには子どもの時代を生き抜くことはできないのです。
2011年の研究によると、親の役割が顕著な場合、親はリスクを過大に知覚し、リスクを回避する傾向があり、見知らぬ人を信頼しにくいことが判明しました。
様々な危険から子どもを守る為には、リスク認知の高まり、リスク回避的な意思決定、見知らぬ人への不信感などの傾向は親にとって重要ということを示唆しています。
私たちは親になる時、そして親の役割が求められる時に、子育てに特化した認知を築くわけです。
丸くなる親というのは子どもにとってはありがたいかぎりなのでしょう。
参考文献:
Eibach, R. P., & Mock, S. E. (2011). The vigilant parent: Parental role salience affects parents' risk perceptions, risk-aversion, and trust in strangers. Journal of Experimental Social Psychology, 47(3), 694-697.