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「恋は盲目」は本当にある?

コミットメントと異性への関心


魅力的な異性にどれだけ注意を持っていかれるか調べた研究
独身者は魅力的な異性に注意を持っていかれやすい
献身的な関係にある参加者はそのような傾向が見られない
恋愛関係にある人は、魅力的な異性への関心を自動的に抑えることにより、現在の関係を守ろうとすることが示唆

好きな人の為ならなんだってしたくなるし、好きな人がいる時は他の人が目に入らない!


そんな「恋は盲目」という現象は世界中の小説やドラマに登場し、人々を惹きつけ続けるわけですが、本当に恋は人を盲目にさせるのか調べた研究があります。


この研究では魅力的な異性にどれだけ注意を持っていかれるかを調べました。


実験の簡単な説明としては、コントロール群と交配プライミングを行う群で異性にどれだけ注意が引き付けられるかを比較したわけです。


その結果、独身者は魅力的な異性に注意を持っていかれやすいことがわかりましたが、献身的な関係にある参加者にはこのような傾向が見られない(むしろ注意時間が減少する)ということがわかりました。


恋愛関係にある人は、魅力的な異性への関心を自動的に抑えることにより、現在の関係を守ろうとすることが示唆されました。


「恋は盲目」とは私たちが現在の重要な関係を守ろうとする為の自動的な反応だったというわけです。


参考文献:


Maner, J. K., Gailliot, M. T., & Miller, S. L. (2009). The implicit cognition of relationship maintenance: Inattention to attractive alternatives. Journal of Experimental Social Psychology, 45(1), 174-179.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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