不思議な誕生日効果
1969年〜2008年のスイスにおける死亡率統計のデータを分析した2012年の研究
誕生日の死亡率はその他の日に比べて13.8%高いことが判明
突然ですが、「誕生日効果」という現象を知っていますか?
これは、誕生日もしくはその近辺で死亡率が上昇する現象を指します。
まずは、実際に誕生日効果という現象があるのかを見てみましょう。
1969年〜2008年のスイスにおける死亡率統計のデータを分析した2012年の研究によると、誕生日の死亡率はその他の日に比べて13.8%高いことが判明しました。
この研究からは、どうやら誕生日効果は(小さいかもしれませんが)実際に存在する現象のようです。
誕生日と死ぬ日が同じなんてなんだか運命的な気がしますが、誕生日における死亡率の超過は心疾患・脳血管疾患や自殺、事故などが原因であるという指摘がなされています。
科学的な態度というのは、運命的に見える、なんだか不思議な力が働いているように見える関係を、「不思議」で片付けないこと。
そんなことを考えさせられる研究です。
参考文献:
Ajdacic-Gross, V., Knöpfli, D., Landolt, K., Gostynski, M., Engelter, S. T., Lyrer, P. A., ... & Rössler, W. (2012). Death has a preference for birthdays—an analysis of death time series. Annals of epidemiology, 22(8), 603-606.
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