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死神は誕生日にやって来る

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年3月5日
  • 読了時間: 1分

不思議な誕生日効果


1969年〜2008年のスイスにおける死亡率統計のデータを分析した2012年の研究
誕生日の死亡率はその他の日に比べて13.8%高いことが判明

突然ですが、「誕生日効果」という現象を知っていますか?


これは、誕生日もしくはその近辺で死亡率が上昇する現象を指します。


まずは、実際に誕生日効果という現象があるのかを見てみましょう。


1969年〜2008年のスイスにおける死亡率統計のデータを分析した2012年の研究によると、誕生日の死亡率はその他の日に比べて13.8%高いことが判明しました。


この研究からは、どうやら誕生日効果は(小さいかもしれませんが)実際に存在する現象のようです。


誕生日と死ぬ日が同じなんてなんだか運命的な気がしますが、誕生日における死亡率の超過は心疾患・脳血管疾患や自殺、事故などが原因であるという指摘がなされています。


科学的な態度というのは、運命的に見える、なんだか不思議な力が働いているように見える関係を、「不思議」で片付けないこと。


そんなことを考えさせられる研究です。


参考文献:


Ajdacic-Gross, V., Knöpfli, D., Landolt, K., Gostynski, M., Engelter, S. T., Lyrer, P. A., ... & Rössler, W. (2012). Death has a preference for birthdays—an analysis of death time series. Annals of epidemiology, 22(8), 603-606.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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