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女性の肌はなぜ白い?

肌の色と妊娠


ビタミンDの合成を可能にするために、熱帯地域以外に移動するにつれてヒトの肌の色は明るくなってきた
女性の肌の色が男性より明るいのは、妊娠中や授乳中に必要なビタミンDを比較的多く合成できるようにするためかもしれない

街中の広告で色白い肌の女性が写っていると、自分の肌の色と比較して悲しくなることがありますが、肌の色について進化の観点から行われた研究はどのようなものがあるのでしょうか?


そもそも、ビタミンDの合成を可能にするために、熱帯地域以外に移動するにつれてヒトの肌の色は明るくなってきました。


これは、白い(明るい)肌の色の方が日光多く受けられ、ビタミンDが多く生成されるというわけです。


また、女性の肌の色は男性より明るいことがわかっており、これは妊娠中や授乳中に必要なビタミンDを比較的多く合成できるようにするためかもしれないということが研究からは言われています。


私たちが生きていく上で、太陽は本当に欠かせない、私たちの体の構造を変えてしまうほどのものだということがわかります。


参考文献:


Jablonski, N. G., & Chaplin, G. (2000). The evolution of human skin coloration. Journal of human evolution, 39(1), 57-106.

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