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子どもをひとりにさせるのは...

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年3月29日
  • 読了時間: 2分

意図的な規範違反とリスク見積もり


親が子どもをひとりぼっちにした場合の危険性を他者に判断させた研究
客観的な危険性は同じにも関わらず、親が意図的に子どもをひとりぼっちにした場合、危険性はより高く見積もられた

子どもをひとりぼっちにすることはどれほど危険なのでしょうか?


そう聞かれると、多くの人は「子どもの年齢やひとりぼっちにさせる場所、その期間の長さによる」と考えるかもしれません。


しかし、逆の見方をすれば、「子どもの年齢やひとりぼっちにされる場所、その期間の長さ」が同じであれば、人々は危険性を同じように見積もるのでしょうか?


親が子どもをひとりぼっちにする場合の危険性を他者に判断させた研究によると、客観的な危険性は同じにも関わらず、親が意図的に子どもをひとりぼっちにした場合、危険性はより高く見積もられました。


この研究では親が子どもをひとりぼっちにする危険性とその行為が道徳的でないと判断されることに同じようなパターンが見られました。


つまり、研究参加者は子どもがひとりぼっちになる危険性を判断することが求められていたにも関わらず、道徳的かどうかという別の要因によって研究参加者の判断は影響されたのです。


参考文献:


Thomas, A. J., Stanford, P. K., & Sarnecka, B. W. (2016). No child left alone: Moral judgments about parents affect estimates of risk to children. Collabra, 2(1).

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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