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混信をどう避けるか

電気魚の混信回避行動


電気魚同士がどのように混信を避けるのか調べた1963年の研究
電気魚は混信を避ける為、自身の放電周波数と近い周波数の電気信号に対応して放電周波数を上下させる

皆さんは「電気魚」を知っていますか?


そう、電気ウナギや電気ナマズのような電気を発することができる魚のことです。


相手を痺れさせるほどではなくとも、微弱な電気を発生させ、レーダーのように周囲を監視する電気魚もいます。


しかし、電気魚同士の周波数が近い場合混信が起こってしまいます。


電気魚同士がどのように混信を避けるのかは1963年の研究を見れば良いでしょう。


この研究では電気魚が派生させる放電周波数と近い周波数の電気信号を発生させました。


その結果、電気魚は放電周波数を上下させることによって混信を避けていることがわかりました。


「電気をレーダーのように使う→近い周波数では混信が起こる→混信を避ける必要がある→混信を避ける機能を備えている」というように、生物は適応的に回避しなければならない問題を回避する方法を進化させているということは重要なポイントでしょう。


参考文献:


WATANABE, A., & TAKEDA, K. (1963). The change of discharge frequency by AC stimulus in a weak electric fish. Journal of Experimental Biology, 40(1), 57-66.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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