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なぜその帯域なのか?

シジュウカラとハイタカの聴覚感受性と警戒声


シジュウカラが仲間に危険を伝える警戒声の帯域は7kHz〜8kHz
この帯域は天敵であるハイタカには聞こえづらいが、シジュウカラには聞こえやすい
シジュウカラはこの警戒声を40m離れても聞くことができるが、ハイタカは10m以内に近づかなければ聞こえない

缶蹴りをしている時には、仲間同士が協力してオニの位置を知らせ合います。


その際、大声でやり取りをする人はもちろんいません。


みんな小声でオニに聞かれないように会話するでしょう。


シジュウカラが仲間に危険を伝える警戒声は「シーッ」というものなのですが、この警戒声の帯域は7kHz〜8kHzになります。


この理由は私たちがオニから隠れて会話するのと同じようですが、進化的に非常に興味深いのです。


なぜこの帯域でシジュウカラが警戒声を発するかというと、この帯域は天敵であるハイタカには聞こえづらく、シジュウカラには聞こえやすい帯域であるからです。


その結果、シジュウカラはこの警戒声を40m離れても聞くことができますが、ハイタカは10m以内に近づかなければ聞こえないという大きな差を生むことになります。


進化の歴史によって生み出された生物の適応的な生存戦略は鳴き声にも見られるという一例です。


参考文献:


Klump, G. M., Kretzschmar, E., & Curio, E. (1986). The hearing of an avian predator and its avian prey. Behavioral Ecology and Sociobiology, 18(5), 317-323.

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