進化心理学的な男女の職業に対する興味の違い
男性は「物事」に関連した職業に興味を抱き、女性は「人」に関連した職業に興味を抱く傾向がある
職業における不均衡な男女比の原因は、男性や女性が特定の職業から異性を排除しているのではなく、そもそもの興味の違いによるものが大きいということ
世の中には数えきれないほどの職種が存在していますが、ある職業における男女比は同じとは限りません。
例えば、平成7年の国勢調査によると、女性の医師はわずか13.7%ですが、女性の幼稚園教員は93.1%もいます。
なぜ、職業選択におけるこのような男女差は存在するのでしょうか?
一般に信じられている信念の1つとして、男性が高収入の職業から女性を締め出しているというものがあります。
しかし、これは進化心理学的な考え方とは一致しません。
なぜなら、男性の数が多い職業というのは常に高収入とは限らないからです。
進化心理学はそもそもの興味の違いに注目します。
さまざまな研究を分析してわかったことは、男性は「物事」に関連した職業に興味を抱き、女性は「人」に関連した職業に興味を抱く傾向があるということです。
つまり、職業における不均衡な男女比の原因は、男性や女性が特定の職業から異性を排除しているのではなく、そもそもの興味の違いによるものが大きいのです。
参考文献:
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/sankakujokyo/2000/3-1.html
Su, R., Rounds, J., & Armstrong, P. I. (2009). Men and things, women and people: a meta-analysis of sex differences in interests. Psychological bulletin, 135(6), 859–884. https://doi.org/10.1037/a0017364
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