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わざと小さいままでいる

アカネダルマハゼの劣位個体の戦略


アカネダルマハゼの劣位個体は優位個体と争う可能性があるサイズに近づくと、ダイエットをすることによって小さい体長を維持する
劣位個体が優位個体よりも小さいのは、ストレスによるものではなく、群れに居続ける為の劣位個体の戦略

子どもの頃に身長が小さかった人の中には、大きくなるために牛乳をたくさん飲んだり、ご飯をたくさん食べたり、様々な努力をした人もいると思います。


反対に、魚の世界ではわざと小さいままでいようとする個体もいるということが近年の研究からわかっています。


アカネダルマハゼという種は体の大きな優位個体のみが繁殖します。


つまり、小さな劣位個体は優位個体がいる限り繁殖の機会はないので、普通に考えるとどの個体も大きくなることに必死になるように思えます。


しかし、どうやら劣位個体は優位個体と争う可能性があるサイズに近づくと、ダイエットをすることによって小さい体長を維持するようです(餌を与えられても拒否するということ)。


以前は劣位個体が優位個体よりも小さいのは、ストレスによるものだと考えられていたのですが、この研究は小さな体長を維持するのはむしろ群れに居続ける為の劣位個体の戦略(大きくなりすぎると、優位個体によって群れから追い出されてしまう)だと指摘しています。


大きくなるだけが全てじゃなく、小さいなら小さいなりにできることがあるということですね。


参考文献:


Wong, Marian & Buston, Peter & Munday, Philip & Jones, Geoffrey. (2007). The threat of punishment enforces peaceful stabilizes queues in a coral-reef fish. Proceedings. Biological sciences / The Royal Society. 274. 1093-9. 10.1098/rspb.2006.0284.


Wong, M. Y., Munday, P. L., Buston, P. M., & Jones, G. P. (2008). Fasting or feasting in a fish social hierarchy. Current biology : CB, 18(9), R372–R373. https://doi.org/10.1016/j.cub.2008.02.063

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