top of page

最下位にはなりたくない!

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年12月19日
  • 読了時間: 1分

最下位への嫌悪と最低賃金


ヒトは他者との相対的な地位を気にする
最低賃金の引き上げに最も反発するのは最低賃金よりもわずかに稼いでいるグループ(自分がグループ内で最も低所得になる可能性がある為)

最低賃金が引き上げられるたびに、「昔に比べると最低賃金もだいぶ上がったなー」という声がちらほら聞こえてきます。


最低賃金が上昇することは多くの人にとって嬉しいことかもしれませんが、最低賃金の引き上げに反発する人はいるのでしょうか?


もしいるとすれば、どのようなグループの人たちが反発するのでしょうか?


研究の結果、最低賃金の引き上げに最も反発するのは最低賃金よりもわずかに稼いでいるグループだということがわかりました(自分がグループ内で最も低所得になる可能性がある為)。


つまり、ヒトは他者との相対的な地位を気にするのです。


これは、自分の所得がわずかに増えても、結果として自分の所得がグループ内で最下位ということになれば、ライバルたちとの繁殖競争に不利になるということです。


参考文献:


“Last-Place Aversion”: Evidence and Redistributive Implications* Ilyana Kuziemko, Ryan W. Buell, Taly Reich and Michael I. Norton The Quarterly Journal of Economics (2014) 129 (1): 105-149. doi: 10.1093/qje/qjt035

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page