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「物」を買うか「経験」を買うか

物質的な消費と経験型の消費


物質的な消費よりも経験型の消費の方が幸福度は高い
経験型の消費の方が幸福をもたらすという効果は所得が高い人ほど有効
物質的な消費の価値は地位が確立していない人ほど高いということ

「物」を買う方が幸せなのか、「経験」を買う方が幸せなのか。


皆さんはどちらだと思いますか?


貯金がある程度溜まってくると、この貯金を何に使おうか?と考えるものですが、使い方は大きく分けて2つあるでしょう。


衣類や家具などの「物」を買うか旅行やコンサートなどの「経験」を買うかという2択です。


どちらの方がより大きな幸福感を与えてくれるのでしょうか?


2003年の研究によると、どうやら物質的な消費よりも経験型の消費の方が幸福度は高いようです。


さらに、経験型の消費の方が幸福をもたらすという効果は所得が高い人ほど有効ということもわかりました。


つまり、所得が低ければ経験型の消費と物質的な消費がもたらす幸福度の差は小さいですが、所得が上昇するにつれて、次第に経験型の消費が物質的な消費に比べてもたらす幸福度は大きくなります。


これは、物質的な消費をなぜするのかということを考えるとすぐに理解できると思います。


私たちが手ごろな日本車ではなく、高価な外車を欲しいと思うのは、それが私たちの高い地位や資産を表すからです。


しかし、一旦高い地位や資産が他者によって認識されてしまえば、購入した「物」には何の価値もなくなります。


この研究の面白いところは、同じように高級車を買うにしても「ただ欲しい」という人より「高級車に乗って〇〇に行きたい」という人の方が幸福度が高いということです。


前者は物質的、後者は経験型ですので、目的が違うだけで幸福度は変わるということでしょう。


参考文献:


Van Boven, L., & Gilovich, T. (2003). To Do or to Have? That Is the Question. Journal of Personality and Social Psychology, 85(6), 1193–1202. https://doi.org/10.1037/0022-3514.85.6.1193

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