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自分を小さく見せる国?

不平等と自己高揚動機の関係


経済格差と自己高揚動機(自分を良く捉える)は関連あり
経済格差が大きな国ほど、自己高揚動機は高い
経済格差が小さな国では、「他者より優れている」という感情が持つメリットは小さいということ

よく、「日本人は謙虚」と言われることがありますが、もしそれが正しいとするのなら、なぜ私たちは「謙虚」なのでしょうか?


謙虚と対比する概念として挙げられるのは、「自己高揚」でしょう。


これは、自己高揚動機としてよく知られており、私たちヒトには自分を良いものとして捉える動機があることがわかっています。


つまり、自慢をしたりするのは自己高揚動機が原因と言えます。


2011年の研究では、自己高揚動機の度合いが国によって異なる理由を経済格差と絡めて説明しています。


経済格差が大きな国では自己高揚がよく行われ、経済格差が小さな国では自己高揚があまり行われないということです。


なぜなら、経済格差が大きい国では個人が他者よりも優れている必要があり(よりお金を稼ぐことが大切)、その為には自分の能力を示す必要があるからです。


皆が同じレベルの国ではわざわざ自分の能力を示したり、誇張したりする必要がないのです。


「日本人はこうだ」と言うだけでなく、その背景に潜むメカニズムを分析できることが進化心理学の面白さでもあると言えます。


参考文献:


Loughnan, S., Kuppens, P., Allik, J., Balazs, K., de Lemus, S., Dumont, K., Gargurevich, R., Hidegkuti, I., Leidner, B., Matos, L., Park, J., Realo, A., Shi, J., Sojo, V. E., Tong, Y. Y., Vaes, J., Verduyn, P., Yeung, V., & Haslam, N. (2011). Economic inequality is linked to biased self-perception. Psychological science, 22(10), 1254–1258. https://doi.org/10.1177/0956797611417003

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