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クリスマスプレゼントは誰にあげる?

クリスマスプレゼントに費やす金額と血縁度


最もクリスマスプレゼントにお金をかける相手はパートナー(繁殖に必要な為)
血縁度が高い(両親やきょうだい)ほど費やす金額は増加する
長子は他のきょうだいよりも親族にお金をかける

西洋から入ってきたクリスマスという文化はすっかり日本でも定着しました。


クリスマスの時期には街中がイルミネーションの光に照らされ、カップルにとっては冬の一大イベントになっています。


私たちはクリスマスプレゼントに多額のお金を費やすわけですが、なぜクリスマスプレゼントを送り合うのか?という疑問に対して、進化心理学的な観点から考えてみましょう。


ノルウェーのクリスマスプレゼントに関する研究によると、最もクリスマスプレゼントにお金をかける相手はパートナーだそうです。


これは、繁殖の成功を左右するパートナーの気を引こうとする為だと考えることができます。


さらに、血縁度が高い(両親やきょうだい)ほど費やす金額は増加することもわかりました。


つまり、遺伝子の50%を共有している両親やきょうだいへのプレゼントに、25%しか共有していない甥っ子姪っ子や12.5%しか共有していないいとこよりもお金をかけるということです。


もう1つ興味深いのは、長子は他のきょうだいよりも親族へのプレゼントにお金をかけるという点です。


これは、長子が他のきょうだいよりも親から受ける投資が大きいという先行研究とも一致しています。


ここまで書いて言うのもなんですが、クリスマスプレゼントに費やす金額を血縁度などの生物学的な指標で分析するのは野暮なことかもしれません。


大切なことはクリスマスプレゼントをあげる相手がいるということなのではないかと思います。


参考文献:


Mysterud, I., Drevon, T., & Slagsvold, T. (2006). An Evolutionary Interpretation of Gift-Giving Behavior in Modern Norwegian Society. Evolutionary Psychology. https://doi.org/10.1177/147470490600400132


Salmon, C. A., & Daly, M. (1998). Birth order and familial sentiment: Middleborns are different. Evolution and Human Behavior, 19(5), 299–312. https://doi.org/10.1016/S1090-5138(98)00022-1

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

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