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生存に強い女性

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年5月2日
  • 読了時間: 2分

厳しい環境での生存率の性差


飢饉や伝染病が蔓延した時など極端な条件下での男女の生存率を調査した結果、女性は男性よりも生存率が高いことが判明
乳幼児でさえも女の子の方が生存率が高いということから、女性が生存に強いのは生物学的な基盤によるものと考えることができる

「強い性とは男性でしょうか?女性でしょうか?」


そう聞かれると多くの方が迷いなく「男性」と答えると思います。


もちろん、男性の方が体格が大きく、筋肉もある為、女性より男性の方が強いというのは間違いないでしょう。


しかし、「生存に強い性」となると話は異なります。


弱いオスでも紹介したように男性であることはそれだけで死亡率を予測する最大の因子ということができます。


ここで1つ疑問が生じるのですが、「女性の方が生存に強い」というのは生存が極端に厳しいような状況でも同じなのでしょうか?


2018年の研究によると、飢饉や伝染病が蔓延した時など極端な条件下での男女の生存率を調査した結果、女性は男性よりも生存率が高いことが判明しました。


さらに、乳幼児でさえも女の子の方が生存率が高いということから、女性が生存に強いのは生物学的な基盤によるものと考えることができるわけです。


悲しいことですが、男性が早死にするのはどうやっても避けられないことなのかもしれません。


参考文献:


Zarulli, V., Jones, J. A. B., Oksuzyan, A., Lindahl-Jacobsen, R., Christensen, K., & Vaupel, J. W. (2018). Women live longer than men even during severe famines and epidemics. Proceedings of the National Academy of Sciences, 115(4), E832-E840.


Kruger, D. J., & Nesse, R. M. (2004). Sexual Selection and the Male:Female Mortality Ratio. Evolutionary Psychology. https://doi.org/10.1177/147470490400200112

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

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