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食べ物の好き嫌いはなぜ起きる?

味覚嫌悪条件づけとは?


食べ物の好き嫌いはとても簡単に起きる

ヒトは苦味(毒の証拠)と酸味(腐ってる証拠)を避けるように進化してきました(味覚の不思議:好き嫌いはなぜあるの?)。


しかし、人の好き嫌いとはこれだけで説明できるようなものではありません。


ある人が好きな食べ物をある人は嫌い、というように個人特有の好き嫌いがあります。


なぜ、食べ物の好き嫌いはこれほど多様なのでしょうか?


それは、味覚嫌悪条件づけから説明できるでしょう。


条件づけとは、新しい反応を形成することを言います。


味覚嫌悪条件づけとは、ある食べ物を摂取して体調を崩すと、その食べ物を避けるように条件づけられることを言います。


ラットの実験から、味覚嫌悪条件づけは他の条件づけに比べて、容易に学習しやすく、その効果が消えにくいというところに特徴があります。


ある実験では、ラットに餌を与えた後に放射線を与えました(吐き気を催す)。


すると、ラットは吐き気の原因と思われるその餌を摂取しなくなりました。

 

ラット:「餌」+「放射線」→「餌を避ける」(味覚嫌悪条件づけ)

 

ということです。


これは、体調が悪くなった時に(もしくはその前に)摂取していた食べ物を避けなければ、生存を脅かす可能性が高いからだと思われます。


つまり、食物を摂取した時に少しでも気持ち悪いという感覚が伴えば、その食物を一生避けてしまうことも考えられます。


好き嫌いがなかなか直らないのは、進化の副産物なのでしょう。


参考文献;


Garcia, J., Ervin, F.R. & Koelling, R.A. Learning with prolonged delay of reinforcement.Psychon Sci5,121–122 (1966). https://doi.org/10.3758/BF03328311

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