出生順が呼びかけに与える影響
中間子だけは長子や未子と比べて異なる反応を示す
中間子は親からの投資が最も少ない為、自分の居場所を家族以外に求める傾向があります。(真ん中っ子は親嫌い!?)
これにより、演説などでの呼びかけに対する反応も異なってきます。
ある研究では、社会政策に関する演説を聞かせ、「よき市民」「友人」「きょうだい」という風に異なる呼びかけをしました。
すると、どの出生順においても、「よき市民」と呼びかけられるよりは、「友人」と呼びかけられた方が演説への賛同点は高かったのです。
しかし、長子と未子が「きょうだい」と呼びかけられるのを最も好んだのに対し、中間子は「きょうだい」と呼びかけられた場合の演説への賛同点は最も低かったのです。
やはり、中間子の家族に対する考え方は長子や未子とは明らかに異なるようです。
参考文献;
Hertwig, R., Davis, J. N., & Sulloway, F. J. (2002). Parental investment: how an equity motive can produce inequality. Psychological Bulletin, 128(5), 728–745.
Salmon, C. (1998). The Evocative Nature of Kin Terminology in Political Rhetoric.Politics and the Life Sciences,17(1), 51-57. doi:10.1017/S0730938400025351