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2つの異なる免疫システム

生物学的免疫システムと行動免疫システム


生物学的な免疫システムは体内で病気に対処
行動免疫システムは心理的メカニズムを用いて病気を回避

「免疫システム」と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?


風邪の時に熱が出たり、鼻水が出るなどは免疫システムの一環です。


ウイルスや病原体に対して、生理学的な免疫システムは発熱などで対応します。


しかし、ウイルスや病原体をそもそも近づけなければ、体に負荷をかけずに病気を避けられるのではないでしょうか?


そんな考えをもとに発展した理論が「行動免疫システム」です。


行動免疫システムとは心理的メカニズムを用いて病気を回避することです。


例えば、病気と疑われる人を避けるや汚いものには触れないということがあげられます。


「気持ち悪い」は病原体への対策でも紹介されたように、「気持ち悪い」という感情は感染症への対策として有効です。


病気になった個体を遠ざけることは医療が存在しない自然界では当たり前なのかもしれません。


参考文献:


Miller, S. L., & Maner, J. K. (2011). Sick Body, Vigilant Mind: The Biological Immune System Activates the Behavioral Immune System. Psychological Science, 22(12), 1467–1471. https://doi.org/10.1177/0956797611420166


Curtis, V., Aunger, R., & Rabie, T. (2004). Evidence that disgust evolved to protect from risk of disease.Proceedings of the Royal Society of London. Series B: Biological Sciences,271(suppl_4). doi: 10.1098/rsbl.2003.0144

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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