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障害者への偏見?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年2月2日
  • 読了時間: 2分

感染脆弱意識と障害者忌避


感染脆弱意識(感染症に対する自身の脆弱性の認識)が高い個人は障害者の友人を持つ可能性が低い
病気を避けるために進化したメカニズムと現代の身体障害者に対する偏見の関係を示唆

近年では徐々にではありますが身体障害者の社会進出も進んでいますが、皆さんの友人には身体障害者の方はいるでしょうか?


障害者の社会進出が進む一方で、進化的にはヒトが身体障害者を避ける心理メカニズムを進化させてきたという研究結果も報告されています(触れたくないを参照)。


それに関連する研究として、2003年に発表された研究によると、感染脆弱意識(感染症に対する自身の脆弱性の認識)が高い個人は障害者の友人を持つ可能性が低いことがわかりました。


これは先ほどの話に出たように、病気を避けるために進化したメカニズムと現代の身体障害者に対する偏見の関係を示唆しています。


感染しないにも関わらず身体的な障害者に対して偏見を抱くのは、過度なまでに活性化された病原体回避の動機というわけです。


私たち自身の感染しやすさの認識が友人関係の選択にまで影響を及ぼしているとは驚きです。


参考文献:


Park, J. H., Faulkner, J., & Schaller, M. (2003). Evolved disease-avoidance processes and contemporary anti-social behavior: Prejudicial attitudes and avoidance of people with physical disabilities. Journal of Nonverbal behavior, 27(2), 65-87.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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