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料理は時間短縮!

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年9月30日
  • 読了時間: 2分

なぜ火を通すのか?


大型類人猿と同じような生食では毎日9時間以上の食事が必要
別の研究の試算でも、5~6時間程度の食事は毎日必要

類人猿も料理好き?では類人猿も生食より調理済みの食事を好むことが分かりました。


これは、火を通した方が咀嚼や消化が簡単だからだと考えられています。


これに関連した研究として、生食から得られるエネルギーを計算した興味深い2つの研究があります。


私たちホモ・サピエンス・サピエンスは大きな脳を特徴とした種ですが、その脳を維持するのには莫大なエネルギーが必要です。


ある研究では、大型類人猿と同じような生食では9時間以上の食事が毎日必要だということが分かりました。


別の研究の試算でも、どうやら5~6時間程度の食事が毎日必要なようです。


つまり、私たちにとって火を通す作業というのは非常に効率が良いのです。


料理という概念がヒトに存在せず、ゴリラと同じような食生活を強いられると考えると、ヒトの社会は大きく変わってしまうでしょう。


参考文献:


Fonseca-Azevedo, K., & Herculano-Houzel, S. (2012). Metabolic constraint imposes tradeoff between body size and number of brain neurons in human evolution. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 109(45), 18571–18576. https://doi.org/10.1073/pnas.1206390109


Cornélio, A. M., de Bittencourt-Navarrete, R. E., de Bittencourt Brum, R., Queiroz, C. M., & Costa, M. R. (2016). Human Brain Expansion during Evolution Is Independent of Fire Control and Cooking. Frontiers in neuroscience, 10, 167. https://doi.org/10.3389/fnins.2016.00167

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

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