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男性の配偶戦略は性比によって異なるのか?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2022年4月17日
  • 読了時間: 1分

性比と男性の投資量の関係


ガイアナでの8つのコミュニティにおける男性の配偶戦略を調べた研究
単一の民族グループ内であっても男性の配偶戦略は性比によって異なることが判明
男性が少数派になるにつれて、男性は短期的で低投資の関係に傾倒する

性比が国によって異なることはなぜ国によって乱婚度合いが異なるのか?で紹介しましたが、国によって文化は異なることを考えると、性比が配偶戦略に及ぼす影響をより詳細に検討する為には同じ文化に属する集団を調査することが大切だと思われます。


ガイアナでの8つのコミュニティにおける男性の配偶戦略を調べた研究によると、単一の民族グループ内であっても男性の配偶戦略は性比によって異なることが判明しました。


予測通り、男性が少数派になるにつれて(性比が男性に傾くにつれて)、男性は短期的で低投資の関係に傾倒しました。


普段から性比を意識して行動を変化させることは少ないかもしれませんが、データを集め、統計的に検証を行うとヒトの行動に影響を与える隠れた変数が導き出されることは興味深いことです。


参考文献:


Schacht, R., & Borgerhoff Mulder, M. (2015). Sex ratio effects on reproductive strategies in humans. Royal Society open science, 2(1), 140402.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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