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妊婦と外国人

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年5月17日
  • 読了時間: 1分

妊娠初期は注意が必要?


妊婦は妊娠初期には外国人嫌いになる

つわりはなぜ起こる?ではつわりが胎児を有毒物から守ることが示されました。


妊娠初期とは胎児にとってとても大切な期間になります。


そのような期間には、妊婦の病原体に関する意識も高まります。


つまり、外国人嫌いのようなものが妊娠初期には発生するのです。


なぜなら、「気持ち悪い」は病原体への対策でも示されたように外国人は異なる免疫システムを持っている為、自分にとっては命取りになるような病原菌を持っているかもしれないからです。


ある研究では、自民族が中心であるという考え方(自民族中心主義)は妊娠初期にピークに達し、つわりが和らぐのと同じように減少していくことがわかっています。


ちなみに、自民族を好むレベルは妊娠していない人に比べて約4倍でした。


つまり、つわりも(相対的な)外国人嫌いも病原体から胎児を守るという1つの目的から導き出される行動なのです。


参考文献:


Navarrete, C. D., & Fessler, D. M. T. (2006). Disease avoidance and ethnocentrism: the effects of disease vulnerability and disgust sensitivity on intergroup attitudes.Evolution and Human Behavior, 27(4), 270–282.https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2005.12.001


Navarette, C. D., Fessler, D. M. T., & Eng, S. J. (2007). Elevated ethnocentrism in the first trimester of pregnancy.Evolution and Human Behavior, 28(1), 60–65.https://doi.org/10.1016/j.evolhumbehav.2006.06.002

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

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